どうも、タカです。
今回はダイワの最新ヤエン用リール「アオリマチックBR」を購入したのでレビューしていきます。
目次
ダイワ「アオリマチックBR」を選んだ理由
アオリイカを狙うための釣り方のひとつである「ヤエン釣り」は「エギングに比べて人口が少なく、新製品の発売も圧倒的に少ないです。
そんな中、ダイワから14年ぶりの新モデル「アオリマチックBR」が発売されるという情報をキャッチ。
元々シマノのリールを使っていて、シマノの「アオリスタ」シリーズを購入予定でしたが、ダイワの19’「アオリマチックBR」はダイワの最新の機能が盛りだくさん搭載されており、「アオリマチックBR」を購入することに決めました。
実際に「ヤエン釣り」に使用してみたのでその感想を書いていきます。
これから「ヤエン釣り」をしてみたい方やリールを更新しようとしている方に参考になれば幸いです。
ダイワ「アオリマチックBR」とは
「アオリマチックBR」は2019年11月に発売されたばかりの最新モデルです。
ヤエン釣り専用モデルでヤエン釣りに必要不可欠な「アオリクラッチ機構」はもちろん、更にはダイワの高い防水性能で有名な「マグシールド」も搭載しています。
デザインも黒と金色をメインに使ったカラーリングでかっこよく、質感も高いです。
これだけの充実機能で価格は1万円台と手ごろなのが大きな魅力です。
ダイワ「アオリマチックBR」の基本性能
■LTコンセプト
LC-ABS、デジギアⅡ搭載■マグシールド搭載
■アオリクラッチ搭載(マニュアルリターン)
■スプールフリー調整ダイヤル
■エアローター搭載
ダイワホームページより引用
他にも「ATD」や「ツイストバスター2」などダイワの最新技術が惜しみなく採用されています。
・ATD→オートマチックドラグシステムの略で魚の引きに合わせてスムーズに動作し、滑らかに効き続けるドラグシステム。
・ツイストバスター2→ラインローラーにテーパーがついており、ラインをころがし、糸ヨレを抑制するシステム。ライントラブルを激減させ、快適な釣りを実現する。
「マグシールド」、「アオリクラッチ」、「スプールフリー調整ダイヤル」については後ほど詳しく記載しています。
280グラムの軽量ボディ
画像引用先→ダイワHP
BRリール待望のLTコンセプト
ボディ、スプール、ハンドルといった細部までの徹底した軽量化へのこだわり。リールの心臓部となるギア、そしてそれを包み込むボディのマテリアルをよりタフなものへと進化させ生まれたダイワ小型スピニングの新基準、それがLTコンセプト。ダイワホームページより引用
「アオリマチックBR」は「LTコンセプト」を採用しています。
「LTコンセプト」とは「LIGHT TOUGH」の略でその名の通り「軽くて、頑丈」に作られています。
同じくダイワから発売されている「アオリトライアルBR」の重量は320グラムなので40グラムの軽量化に繋がっています。
40グラムと聞いてもパッとしませんが、場所によっては置き竿せずに手に持ったままアタリを待つときもあるので、こういったとき軽さが武器になります。
「アオリマチックBR」はマグシールド搭載!
画像引用先→ダイワHP
「アオリマチックBR」は「マグシールド」が搭載されており、防塵・防水性能が高くなっているので長期間使っても潮噛みなどによる性能の低下は最小限に抑えてくれます。
僕個人的には、この「マグシールド」が搭載されているという点が「アオリマチックBR」を購入する大きな動機になりました。
ヤエン釣りをしていると置き竿をすることが多いんですが、不意の高波や強風でリールに潮水が掛かってしまったりすることがあります。
そうなると潮噛みを起こし、リールの巻き心地が悪くなってしまったりすることが実際にありました。
「マグシールド」はそういった不安を解消してくれます。
全てのリールに言えることなのですが、防水性能が高いということは「新品の性能を長く保てる」ということなので初期費用が少し高くなっても「マグシールド」を搭載したモデルをオススメします。
ダイワ「マグシールド」について→ダイワHP
「アオリマチックBR」のアオリクラッチレバー
■アオリクラッチ搭載(マニュアルリターン)
アオリイカに違和感なくアジを抱かせることが必要なヤエン釣法に不可欠な機構
※フロント/リアに2種類の独立したドラグ機構を備えたリールにおいて、フロント/リアドラグの切り替えを行うためのクラッチダイワホームページより引用
この「アオリクラッチ」を簡単に説明するとワンタッチでドラグをフリーにすることができる機構です。
わからない人はダイワのホープページに使い方を記載してくれているので参考にしてください→ダイワホームページ
「アオリマチックBR」は「アオリクラッチレバー」がマニュアルリターンになっているので任意のタイミングでドラグをフリーにできます。
同じくダイワから発売されている「アオリトライアルBR」は「アオリクラッチレバー」がオートリターンになっています。
オートリターンだとイカのあたりを確認するときに不意にイカがジェット噴射してしまうと対応が遅れてしまい、イカがアジを離したりすることがありました。
その点「アオリマチックBR」はマニュアルリターンとなっているので、イカのあたりを確認するときはリールのベールを押さえながら竿をあおれば、不意に走ってもすぐに対応することができます。
また、「アオリマチックBR」のリアドラグはとても小さな力でラインが出るのでアジを沖に泳がせたいときはリアドラグを緩めておいてラインを出し、ポイントに到達したらリアドラグを少し締めてその場で止めておく、といった釣り方もできます。
「アオリマチックBR」のメインドラグについて
「アオリマチックBR」はドラグ性能がよく、ヤエンを入れてイカを掛けた後でも安心してファイトすることができます。
イカは身が柔らかいのでドラグをきつくしすぎると身切れを起こしてしまったり、大きなイカの場合、ラインが切れてしまうなんてこともあります。
安いリールだとドラグの滑り出しが唐突で、少し緩くすると緩すぎてラインが巻けない。ちょっと締めると次はドラグがきつすぎてラインが出ない。なんてことになります。(ちなみに「アオリトライアルBR」もドラグの滑り出しは微妙です)
「アオリマチックBR」はドラグの滑り出しが滑らかでそんなことにはなりません。
ヤエン釣りをするうえでドラグ性能はめっちゃ大事です。
「アオリマチックBR」を使ってデカイカをゲットしましょう。
ダイワ「アオリマチックBR」の実売価格
「アオリマチックBR」は定価12,800円となっており、実売価格は1万円以下で購入することができます。
アマゾンでも送料込み9,520円でした↓(2020年1月7日時点)
ダイワ(DAIWA) リール 19 アオリマチック BR LT3000
これだけの高性能で実売価格は1万円以下と、コスパはかなり高いです。
入門者から上級者まで幅広くオススメできるリールです。
同じくダイワから発売されている「アオリトライアルBR」は定価6,300円と「アオリマチックBR」の半額程度で買えてしまいますが、「マグシールド」や「ATD」などの機能がついていないので注意が必要です。
実際に使ったことがありますが、初めての一台としては十分な性能なので予算をできるだけ少なくしたい人は「アオリトライアルBR」もひとつの選択肢としてアリだと思います。
僕的には釣りを長く楽しみたいのであれば、初めから「マグシールド」などが搭載された「アオリマチックBR」を購入した方が後悔が少ないと思います。
あえて「アオリトライアルBR」を購入して慣れてから「アオリマチックBR」を購入し、違いを楽しむのもアリですね。
必ず違いを体感できるはずです。
「アオリマチックBR」LT3000とLT3000D
「アオリマチックBR」には二種類ラインナップがあります。
二機種にそれほど大きな違いはありませんが、自分の用途にあった方を選ぶようにしましょう。
順番に紹介していきます。
「アオリマチックBR」LT3000
まず最初に紹介するLT3000はノーマルスプール仕様になります。
僕が使用しているのはLT3000の方です。
理由としましては、僕がヤエン釣りでメインで使用している、フロロライン2号が下巻きなしで150メーター巻くことができるからです。
PEラインだと1号を200メーター巻くことができます。
PEラインに関しましては、グーグル検索で「ヤエン ライン オススメ」のように調べたことなら見たことがある人もいると思いますが、ヤエン釣りPEラインを勧める人も結構いるみたいです。
PEラインを使ってヤエン釣りに挑戦してみたい人は、面倒な下巻きが不要なLT3000を選べばOKです。
ヤエン釣りに使用するラインについて
初心者で何を選べばいいのかわからない方はヤエン用フロロラインが各メーカーから発売されているのでそちらを選べば間違いないです。
ダイワ(Daiwa) ナイロンライン バトルゲー ムヤエン 150m 2号 マルチカラー
少しリールとは話がズレますが、「フロロラインなら何を選んでも大丈夫なの?」と疑問に思う人はいると思います。
僕自身、最初はフロロなら何でもいいと思って適当に購入したことがありますが、ヤエン投入時にヤエンが滑らずにイカを逃がしてしまった経験があります。
いくらイカのアタリがあってもヤエンが届かなければ、イカを釣ることはできません。
ヤエン専用ラインはヤエンの滑りがいいように作られているので、できればヤエン専用のラインを購入しましょう。
太さはフロロの2号であれば、問題ないと思います。
「アオリマチックBR」LT3000D
次はLT3000DはスプールがDeep(深溝)になっていて、より太いラインを巻いたり、より多くのラインを巻くことができます。
フロロだと4号を150メーター巻くことができ、PEラインは1.5号を300メーター巻くことが可能です。
僕の経験では2号のフロロラインが150メーターもあれば十分だと思うのでLT3000Dを選ぶ理由はありませんでした。
LT3000Dが必要になる状況を考えてみると・・・
1.イカのいるポイントが遠く、アジを遠くまで泳がせたいのでラインを多く巻いておきたい
2.根が多く、ラインが擦れてきれてしまうので太いラインを使いたい
3.大物を狙いたいのでラインの太さ、糸巻量共に余裕を持っておきたい
まず、1に関してはヤエン釣りはアジを泳がせてイカを狙いますが、アジを自由気ままに泳がせても150メーターのラインが無くなるなんてことは経験したことがありません。
ポイントにもよると思いますが、イカは足元でも結構アタリがありますし、飛距離より水深の方が重要だと考えています。
次に2に関しましては、確かに根がきついポイントやテトラから釣りをする場合は岩に張り付いている貝などにラインが絡んで切れてしまうときがありますが、そもそもラインが絡んでしまうとヤエンがイカに届かないのでそれ以前の問題になります。
イカをヤエンに掛けた後、イカでも大きくなるとそれなりに引きが強くなるのでそのときの根ズレ対策としては有効かもしれません。
最後の3に関しては、1.5キロのアオリイカならフロロライン2号150メーターで余裕でした!それ以上は釣ったことがないのでわかりませんw
先程も紹介しましたが、「アオリマチックBR」はドラグ性能がいいのでうまく使えばこれ以上の大物でも普通にキャッチできると考えています。
以上の理由で僕がオススメするのは面倒な下巻きなどが不要でラインに掛かるコストを抑えることができる、「LT3000」です。
「アオリマチックBR」の使い方
ヤエン釣りはヤエン釣り独自の機能がリールに付いていたり、初めての人は分からないことが多いと思います。
ここでは「アオリマチックBR」を実際にヤエン釣りに使うときの使い方を紹介していきます。
1.アジを投入する(アオリクラッチON)
まずはエサのアジを投入します。
画像引用先→ダイワHP
このときアオリクラッチはONにしておきます。アオリクラッチがONの状態だとメインドラグが機能するようになります。
メインドラグはイカとのファイトに備えてあらかじめ設定しておきましょう。
僕は最初、多少緩めに設定しておいてからイカをかけてから細かい調整をするようにしています。
2.アタリ待ち
アジを投入したらアオリクラッチをフリーの状態します。
フリーの状態ではリアドラグが機能する状態になります。
画像引用先→ダイワHP
僕の場合、基本的にリアドラグは一番弱い状態でセットしていますが、エサのアジが元気でドラグが勢いよく出ることがあるのでバックラッシュに注意して、必要に応じて多少リアドラグを締めて使うようにしましょう。
・バックラッシュとは
何らかの理由でスプールがラインの出る量以上に回転してしまい、そのラインが絡まってしまうこと
逆にリアドラグを締めこみすぎるとイカのアタリがあったときにイカが違和感を感じてアジを離してしまうかもしれないので気を付けてください。
イカのアタリがあった時も同じことが言えて、イカによってはアジを抱いてから勢いよく走る個体もいます。
リアドラグを一番弱い設定にしておいて絶対にバックラッシュしないとは言い切れないですが、「アオリマチックBR」でヤエン釣りをしていて今のところバックラッシュしたことはないので、とりあえずリアドラグは一番弱い設定で開始すれば大丈夫だと思います。
3.アタリからのヤエン投入
↑の動画は実際に僕が「アオリマチックBR」でヤエン釣りをしたときの映像です。
このときは「イカがアジを抱いて走っている状態」です。
「アオリマチックBR」はリアドラグがスムーズに出るのでイカに違和感を与えず、アジをしっかり食い込ませることができます。
基本的にイカが止まるのを待ってアジを食い込ませます。
時間は人によって違うのでなんともいえないですが、僕の場合はアタリがあってから最低5分は待つようにしてます。
イカが止まったらアオリクラッチをONにしてゆっくりラインを引っ張ってみます。
このときに重みを感じることができればイカがついているはずです。
このときにヤエンを投入します。(ヤエン釣りで一番難しい所)
注意点として、ラインを引っ張ったときにイカがまた走り出すときがありますが、余裕があればアオリクラッチをフリーにしてイカを走らせておきます。(無理に引っ張るとアジを離してしまうので)
ここまで全く不満のなかった「アオリマチックBR」ですが、ここにきて初めて不満が出ました。
それは「ドラグ音が小さい」ことです。
置き竿をすることが多いヤエン釣りでは、竿から離れることもあるのでドラグ音が小さいとアタリに気付かない可能性があります。
このドラグ音に関してはドラグ音を大きくするカスタムがあるみたいなので検討してみます。
釣りよかのきむがドラグ爆音カスタムに挑戦していたので参考に貼っておきます。
4.取り込み
ヤエンがイカに到達すると、驚いたイカがジェット噴射してヤエンがしっかり掛かるはずです。
あとはイカをゆっくり寄せるだけです。
このときにあらかじめ緩めに設定しておいたメインドラグの微調整を行います。
「アオリマチックBR」はドラグをワンクリック締めるだけでしっかり違いがでるので焦らず、2,3クリックずつゆっくり調整します。
イカの身切れに注意してイカが走った時に多少ドラグが出るくらいにしておくのがいいと思います。
イカを寄せたらタモまたはギャフを使って取り込めば完了です。
「アオリマチックBR」と「アオリトライアルBR」の比較
記事内でも何度か登場していた「アオリトライアルBR」ですが、「アオリマチックBR」と何が違うのか、両機種を実際に使ってみて違うと感じた点を紹介します。
「アオリマチックBR」の特徴
・定価12,800円
・「LTコンセプト」で280グラムの軽量ボディ
・「マグシールド」搭載で抜群の防塵・防水性能
・アオリクラッチレバー搭載(マニュアルリターン)
・滑らかなドラグ
「アオリトライアルBR」の特徴
・定価6,300円という低価格
・アタリクリック機構搭載
・アオリクラッチレバー搭載(オートリターン)
→アタリクリック機構とは
アタリがあってラインが引き出されるとクリック音が鳴るため、置き竿でよそ見をしていてもアタリが分かる便利機構。
ダイワホームページより引用
両機種の総評
「アオリマチックBR」は「アオリトライアルBR」の上位互換と考えると分かりやすいです。
値段は「アオリマチックBR」の方が「アオリトライアルBR」に比べて2倍もしますが、「アオリマチックBR」はダイワが「クラスを超えた充実スペック」と謳っているように、値段以上の性能を持っているように感じました。
メインドラグ、リアドラグ共に「アオリマチックBR」の方が圧倒的に滑らかで、小さい力でラインが出ます。(値段を考えると「アオリトライアルBR」も十分使えるものです)
何度も言いますが、「アオリマチックBR」は「マグシールド」を搭載している点が大きなポイントです。(「アオリトライアルBR」は非搭載)
「アオリトライアルBR」が「アオリマチックBR」より優れている点があるとすれば、値段の安さとアタリクリック機構搭載でドラグの音が大きくなっている点ですね。
「アオリマチックBR」はドラグ音が小さいと言いましたが、後からドラグ爆音カスタムできるのでその点は問題なさそうです。
アオリクラッチレバーに関しましても「アオリマチックBR」のマニュアルリターンの方が後々応用が利きますし、使いやすいです。
以上の理由から僕は「アオリマチックBR」をオススメします。
ダイワ バトルゲームLBQD
ちなみになんですが、ダイワからはヤエン用リールが3種類発売されており、そのうちのふたつ「アオリマチックBR」と「アオリトライアルBR」は紹介しました。
もうひとつは「バトルゲームLBQD」です。
画像引用先→ダイワHP
ダイワのヤエン釣り用リールの中では最高級のモデルで定価はなんと40,000円!
今まで紹介したリールとは異なり、レバーブレーキを搭載しており「攻めのヤエン釣方」が展開できるそうです。
普通のヤエン釣りに飽きてしまった方はどうですか??
ダイワ(DAIWA) スピニングリール バトルゲーム LBQD 2019モデル
「アオリマチックBR」はコスパ最強のヤエン用リール
一万円以下で購入できるヤエン用リール
・ダイワ 「アオリトライアルBR」
・ダイワ「アオリマチックBR」
・シマノ「アオリスタBB」
上記3機種の中で圧倒的にダイワ「アオリマチックBR」がオススメです。
理由は先述した通りです。
シマノの「アオリスタBB」も実売価格は6000円ちょっとで買えますが、ドラグ性能に個体差があり、「マグシールド」(シマノはXプロテクト)のような防水機能も搭載されていません。
シマノ「アオリスタBB」発売されたのが2013年ですから、古さは否めません。
また、「アオリスタBB」の上位機種で「アオリスタCI4」も発売されていますが、値段が2万円近くなってしまう上にこちらも登場が2010年と古く、「Xプロテクト」などの技術も導入されていません。
「アオリマチックBR」を買ってヤエン釣り始めてみませんか?
ダイワ(DAIWA) リール 19 アオリマチック BR LT3000
僕が自信をもってオススメできるリールです。
今回はここまでです。
タカでした。
ヤエン釣り関連記事↓
アオリイカが簡単に釣れるオススメの釣り方【答えはヤエン釣りです】