どうも、タカです。
今回はホンダのS2000をハードトップ化する際に実際に掛かった経費とハードトップ化してよかった点、微妙な点などを紹介していこうと思います。
「幌に穴が開いてしまったついでにハードトップ化したい!」
「幌撤去+ハードトップで軽量化と空力を向上させてサーキットでS2000をもっと楽しみたい!」
「幌だと盗難が怖い!ハードトップ化で愛車のセキュリティーを向上させたい!」
などなど、他にも色々な要因でS2000のハードトップ化に興味がある方はいると思います。
僕のマイカーであるS2000を実際にハードトップ化したレビューになりますので、S2000のハードトップ化に興味がある方は是非参考にしてみてください。
目次
ホンダS2000、ハードトップ化のメリット
S2000をハードトップ化することで以下のメリットがありました↓
・見た目の印象をガラッと変えることができる
・空力性能が向上(普段使いでも体感できる)
・車体の軽量化(幌撤去の場合)
・セキュリティー向上
順番に詳しく紹介していきます。
S2000ハードトップ化で見た目の印象をガラッと変えることができる
元々オープンカーであるS2000をハードトップ化することで印象をガラッと変えることができます。
僕自身、S2000をハードトップ化したいと思った理由はいくつかありますが、中でもS2000のハードトップ化したときのデザインが好きで、購入に踏み切りました。
僕の場合は黒いボディ+カーボンハードトップだったので、それほどパッと見のインパクトは変わりませんでしたが、ハードトップをボディ同色に塗装した場合、更に個性的なスタイリングを手に入れることができます。
S2000のクーペが発売されていれば・・と思ってしまうほどのカッコよさです。
※画像のS2000は2台共に無限ハードトップ装着
S2000用ハードトップには色々なメーカーから計4種類が販売されており、後ほど紹介します。
S2000ハードトップ化で空力性能が向上(普段使いでも体感できる)
ハードトップによって差はあるかもしれませんが、純正の幌に比べて空力性能が確実に向上します。
「空力性能向上したって素人にはわからないんじゃないの??」
そんなことはありません。
鈍感な僕でもしっかり体感できるほどの効果がありました。
S2000ハードトップ化で体感できたことはこちら↓
・車内に巻き込む風がなくなった
・高速道路での風切り音が少なくなった
・車体の安定感が増した(サーキット)
・車内に巻き込む風がなくなった
まず、ハードトップ交換後の初走行ですぐに気づいたのは運転席側の窓を開けた時の風の巻き込み方が全く違うことです。
純正の幌は運転席側の窓を開けた時に髪の毛がブワーッと巻き上げられるような感じがありましたが、それがかなりマシになりました。(車内に入ってくる風が減った)
幌だとキレイに流れていなかった空気がハードトップ化によって整流されているんだと思います。
運転席の窓を全開にしていても、あまり風が吹き込まないのでS2000の快音を楽しみながら快適にドライブできるようになりました。(助手性の窓も開けると風は結構入ってきます)
・高速道路での風切り音が少なくなった
次は高速道路走行時の風音がかなり減ったことです。
純正の幌の時は「ゴォーーー」と結構な音がしており、オーディオや会話が少し聞ええにくいことがありました。
しかし、ハードトップ装着後は驚くほど静かになりました。
エンジン音、排気音、ギアノイズなど、色々な音が聞こえてくるS2000ですが、風音はシンプルにうるさいだけなので、雑音が減ってより運転を楽しめるようになりました♪
S2000はかなり硬派なスポーツカーですから、快適性についてはある程度割り切りが必要ですが、ハードトップ化で快適さは間違いなく向上します!
・車体の安定感が増した(サーキット)
感覚が鋭い人なら、高速道路などを走っただけで車体が安定していることを体感できるかもしれませんが、僕にはあまりわかりませんでした。
サーキットなら鈍感な僕でも違いを体感することができました!
GTウィングを取りけているS2000なら更に違いを体感できると思います。
ハードトップ取り付け後は取り付け前と比べて車が安定(アンダーステア)するようになりました。
車体が安定するようになった理由としては、ハードトップを取りけることで、GTウィングにきれいな風が当たるようになり、GTウィングの本来の性能が発揮されるようになった、ということです。
余談ですが、純正幌でサーキットを走るときに、幌オープンで走るときと幌クローズで走るときで車の挙動が変わります。
それぞれの車の動きはこんな感じです↓
幌オープン→車体が安定しない(オーバーステア)
幌クローズ→車体は安定している
ハードトップ→車体が更に安定(アンダーステア)
ハードトップは装着後、車のセッティングを変える必要があるほど、挙動に影響がでました。
うまくセットが決まると、より高い次元での走りができるようになります。
S2000ハードトップ化で軽量化できる(幌撤去の場合)
S2000をハードトップ化する際、純正の幌とハードトップを共存させる方法と純正幌を完全に撤去してハードトップのみにする方法があります。
本気でタイムアタックしたい!など、ヘビーサーキットユーザーには純正幌を撤去し、ハードトップ化することで車体の軽量化をすることができ、オススメです。
純正の幌は電動故に重く、高い位置にあるのでこれを撤去することで車の運動性能を高めることができます。
軽いは正義!サーキットでは大きな武器になります。
※選択するハードトップによってはあまり軽量化できない場合もあります。
とはいえ、幌を撤去してからハードトップ化すると、気軽にオープンにできなくなるので、注意が必要です。(ハードトップは取り外せますが、急な雨のときは対応できません。汗)
僕の場合はサーキット走行が好きで、幌がすでに痛んでしまっていたため、幌を撤去しましたが、よほどサーキットガチ勢でない限りは幌を残しておくことをオススメしますw
S2000ハードトップ化でセキュリティー向上
S2000をハードトップ化することで幾分かセキュリティーを高めることができます。
最近での盗難情報もチラホラと聞こえてくるS2000。
愛車を盗難から守るために少しでもセキュリティーは強化しておきたいですよね。
幌は布でできているため、ナイフなどを使えばいとも簡単に切れてしまいます。
幌を切られて車内に侵入されてしまうと、イモビライザーのついていない前期型S2000では特に盗難のリスクが上がります。
ハードトップ化するだけで100パーセント盗難を防ぐことは無理ですが、少なくとも屋根を切って車内に侵入される危険性はかなり減らせるはずです。
愛車を盗難のリスクから少しでも守りたい!なんて人にもハードトップ化はオススメです。
ホンダS2000、ハードトップ化のデメリット
S2000をハードトップ化するにあたって、メリットばかりではありません。
実際に僕がハードトップ化して感じたデメリットはこちらです↓
・値段が高い(リセールも高い)
・異音がする(対策アリ)
・気軽にオープンにできない
順番に紹介していきます。
S2000ハードトップ化には高額な費用が必要【リセールも高い】
約65万円!
これは僕がS2000をハードトップ化する際に実際に掛かった費用です。
65万円の内訳はこちら↓
・無限CFRPハードトップ→約55万円
・UVクリア塗装→約4.5万円
・ハードトップ取り付け工賃→約5.5万円(S2000専門店)
僕の場合は無限ハードトップで、カーボンモデルを選んだので特に値段が高くなっています。
無限ハードトップでカーボンモデルの場合、クリア塗装無しでもそのまま使用することができますが、クリア塗装した方が日焼けなどにより強くなります。
せっかくの良い物なので、迷わずクリア塗装をしました。
僕の場合は無限製ハードトップを選びましたが、その他ハードトップの値段や詳細などは後ほど紹介します。
どのメーカーのハードトップを選んでも、取り付け工賃や塗装費用で10万円は必要になると思っていた方がいいでしょう。
S2000のハードトップは買値も高いですが、売値も高いです。
車両売却などで、ハードトップが不要になったとき、状態が良ければ驚くほど高値で売却することができます。
僕が購入した無限ハードトップ(CFRP)だと、ヤフオクで40万円以上で売れている物もあります。(新品価格約55万円)
値段が理由でハードトップの導入を迷っている人は一度、欲しいハードトップの買い取り相場などを調べてみてはどうでしょうか?
尚、ハードトップの取り付けは細かい調整などが必要で、できれば取り付け経験のある専門店などですることをオススメします。
S2000ハードトップ化による異音の発生【対策あり】
S2000ハードトップ化にした際に異音の原因一覧はこちら↓
・ストライカーの摩耗
・ストライカー部分のネジの緩み
・ハードトップとボディの接地面のゴムモールが擦れる音
ネットで見つけたのはこの3つですが、他にもあれば教えてください。
僕はハードトップを取り付けて2年ほど経過しましたが、実際に発生したのは「ハードトップとボディの接地面のゴムモールが擦れる音」のみでした。
この音が発生するのはスピードが出ていないときに、少し荒れた道を走るときです。(60キロくらいからハードトップが風の力で押さえつけられる為か、異音はなくなります)
ゴムとゴムが擦れる、「ギュッ」という音が結構聞こえてきます。
この音がなかなか耳障りで、「幌の方がいいなぁ」と感じる日もあるほどでした。
しかし、ハードトップとボディの隙間にテフロンテープ(表面がツルツルのテープ)を貼ると異音が消えるという記事を発見。
早速、実践してみると本当に無音になりました。
ハードトップの異音で悩んでいる方は是非参考にしてください。(外部リンク→S2000ハードトップ後部からの異音)
S2000はハードトップ化で気軽にオープンできなくなる
S2000をハードトップ化する際に、幌を残しておくこともできるというお話をしました。
ここで注意して欲しいのは、幌を残しておいても気軽にオープンにする(ハードトップを取り外す)ことはできない、ということです。
というのも、S2000のハードトップは無限のカーボン製でも17キロほどの重量があり、一人で取り外すのは厳しいからです。(一人で無理にやろうとするとハードトップとボディに傷を入れてしまいます)
雪国に住んでいるS2000乗り人は冬場はハードトップ、夏場はハードトップを外してオープンを楽しむという人もいました。
このように季節ごとにハードトップを使い分けることはできるかもしれませんが、気軽にいつでも取り外せるようなものではないです。
それに取り外した後の置き場にも困ります。
頻繁に取り外したい!という人はハードトップを取り外す際は必ず二人以上で作業し、ハードトップ用の
スタンドを購入するか、自作しておくことをオススメします。
S2000用ハードトップ!現在のラインナップを紹介
S2000用のハードトップには現在、4種類のラインナップがあります↓
・無限ハードトップ
・純正ハードトップ
・スプーンハードトップ
・モードパルファム
それぞれのハードトップの特徴など、順番に紹介していきます。
S2000用無限ハードトップ
まず初めに紹介するのは僕が装着している、無限から販売されているハードトップです。
無限はホンダ車のカスタムパーツの開発・販売を行っているメーカーで、ハードトップはFRPとカーボンの二種類のラインナップがあります。
無限ハードトップの特徴は以下の通りです↓
・空力を考えたデザイン
・重量が軽い
価格→GFRP 290,000円、CFRP 538,000円(税別)
まず、無限製品なので製品の品質は高く、ディーラーでも取り付けしてくれます。(※取り付けは要相談。場所によっては無理かもしれません)
しかし、僕がS2000専門店でハードトップを注文するときにお店の方が言っていたのは、「FRPモデルはハードトップを制作するときの型が劣化してきていて、正直品質は悪くなっている。取り付けにも修正が結構いるから工賃が高くなるかもしれない。」とのことです。
CFRPはドライカーボンなのでFRPとは製法が違うので品質は変わらないですが、FRPモデルを狙っている方は要注意です。
カーボンモデルとFRPモデル、どちらを購入するか迷っている方は一度、S2000専門店などに問い合わせてみることをオススメします。
また、無限ハードトップはリアスクリーンが純正幌のガラス(S2000後期)より、面積が広く、後方視界が少しよくなります。
しかし、無限ハードトップのリアスクリーンはガラスではないため、長く使用していると、経年劣化で白く曇ってしまったりする場合があるようです。(リアスクリーンの交換はできます。無限製は約5万円)
あとは、ハードトップを取り付けた際のメリットで紹介しましたが、無限ハードトップは空力を考えて作られており、装着することでS2000の空力性能を大きく向上させることができます。
無限ハードトップはこんな人にオススメ!
・S2000でサーキット走行をしている人
・無限ハードトップのデザインが好きな人
※オークションなどで無限ハードトップのコピー品が出回ってるので、注意してください。
S2000用純正ハードトップ
S2000が新車販売されていた頃はオプションとして選べた、この純正ハードトップ。
残念ながら現在は販売終了しており、中古品を探すしかありませんが、ハードトップを乗せた際の違和感のなさは、さすがは純正品といったところです。
チューニングカーにも似合うと思いますが、やはりノーマルのS2000に一番似合うハードトップだと思います。
そんな純正ハードトップの特徴はこちら↓
・高品質
・リアガラスが広く、後方視界が神
・リアガラスのデフロスタ付き
価格→300,000円(税別)
品質は純正オプション品ということもあって高いですが、すでに販売が終了しており程度の良い中古品を見つけるのが難しいかもしれません。
その点を除けば、純正ハードトップはリアガラスが非常に広く、後方視界が一気によくなります。
デフロスタも付いているのでリアガラスが曇って見えない!なんてこともありません。
また、この純正ハードトップはアルミ製で重量は重いですが、遮音性・断熱性があります。
風切り音などの雑音の減少、夏場のエアコンの効きが良くなるなどのメリットがあります。
S2000を街乗りやドライブメインで乗られている方には最適なハードトップだと思います。
純正ハードトップはこんな人にオススメ!
・街乗りメインで快適なドライブを楽しみたい人
・自然なデザインのハードトップが欲しい人
S2000用スプーンハードトップ
スプーンハードトップの最大の特徴はこの見た目です。
ハードトップでトランクまで覆ってしまうこのスタイルは唯一無二です。
スプーンハードトップの特徴はこちら↓
・唯一無二のクーペスタイル
・空力を考えたデザイン
価格→380,000円(税別)
デザインの好みが大きく分かれそうな、このスプーンハードトップ。
このデザインが故にトランクの開け閉めが簡単にできなくなってしまうデメリットが・・
トランクを開けるには、ハードトップのリア側を外してトランクにアクセスする必要があります。(詳細→スプーンホームページ)
また、ネットのレビューをみていると、「部品精度が悪い!雨漏りする!」というレビューを見かけます。
他のハードトップでも多少は雨漏りすると思いますが、スプーンハードトップは中でもひどいようです。
ともあれ、このクーペスタイルはスプーンハードトップでしか手に入れることができません。
取り付けている車両もあまり見たことがありませんし、目立つことは間違いないでしょう。
スプーンハードトップはこんな人にオススメ!
・人と違ったものが欲しい
・S2000クーペスタイルが大好き
S2000用モードパルファム ハードトップ
このモードパルファムのハードトップはS2000用ハードトップの中でも最新のもので、2019年1月に発売されたばかりです。
三角窓がついていたりと、他にはない新しいデザインが満載でかっこいいです。
モードパルファムハードトップの特徴はこちら↓
・他にはない、新しいデザイン
・オプションがあり、自分好みのハードトップにできる
価格→FRP 248,000円、カーボン+FRP 348,000円(税別)その他オプションあり
このモードパルファムのハードトップについている三角窓は見た目のインパクトだけでなく、実用性があり、後方確認もしやすくなっています。
また、FRPモデルとFRP+カーボンが選べて、他にも窓用の化粧窓枠など細かいオプションも選ぶことができます。
カーボンモデルは無限ハードトップのようにフルカーボンではなく、ルーフトップだけカーボンになるようです。(詳細はこちらから→BLOW DESIGN)
ハードトップの塗り分けを工夫すれば、更に個性を出すこともできそうです。
最新モデルということで、取り付けている車両はまだまだ少なく、注目度No,1のハードトップですね。
モードパルファムハードトップはこんな人にオススメ!
・もっと個性を出したい
・注目を集めたい
今回はここまでです。
タカでした。