どうも、タカです。
今回は「17’ツインパワーXD C5000XG」のインプレになります。
2017年に登場してから、未だに人気の衰えないこの「17’ツインパワーXD」。
今年(2020年)には「20’ツインパワー」が登場し、世代交代かと思われましたが、”半プラボディ”などの不安要素も多く、結果として「17’ツインパワーXD」の良さが改めて認識される場面もありました。
僕は「17’ツインパワーXD C5000XG」を2017年に購入し、ショアジギングを中心に色々な釣りで酷使してきたので、今、改めてインプレしていきます。
20’ツインパワー 4000HGも購入しているので、ところどころ比較しながらレビューしていきます。
目次
17’ツインパワーXD C5000XG インプレ
「17’ツインパワーXD C5000XG」を2017年に購入後、このリールで本当に色々な魚を釣り上げました。
ハマチ、サゴシ、シオ、コノシロ、ボラ、太刀魚、エイ、シーバス、ヒラメ、マゴチ、カサゴなどなど・・
それも50センチオーバーのハマチやシーバスがタモを使わずにぶち抜いたり、我ながら本当に無茶な使い方をしてきたなと思います。汗
一度、メーカーオーバーホールに出したこともあります。
これらを踏まえて、使い心地、耐久性など詳しく紹介していきます。
なぜ、「17’ツインパワーXD C5000XG」を選んだのか
まずは僕が「17’ツインパワーXD C5000XG」を購入した動機についてです。
「17’ツインパワーXD C5000XG」を購入するまでは、シマノの入門向けリールである、「ナスキーC5000XG」を使用していました。
当時の僕は・・
「釣り道具は最低限の物(入門モデル)で十分使える!何万円もするいい物なんて必要ない!」
と考えていました。
ナスキーを購入したのは2017年の春頃で、当時は近年稀にみる当たり年で、釣りに行けばハマチやサゴシ、シオなどの青物をはじめとした、シーバスや太刀魚などが必ずと言っていいほど釣れており、ショアジギングにドハマりした年でした。
その頃はショアジギングが楽しすぎて、多い時には週4日は釣りに出掛けていました。
その為、新品で購入したナスキーは、もちろん新しいうちは何の問題もなく使用できていたのですが、購入からたった3ヶ月ほどで”ゴリ感”が気になるようになってしまいました。
もう一度同じリールを購入しようとも考えましたが、いくら入門機で値段が安いとはいえ、3ヶ月でダメになってしまうリールをもう一度買うのは「安物買いの銭失い」になってしまうのではないか、と思いました。
そこで、もっと長く使える上位機種のリールを買おうと考えたのです。
僕が新しいリールに求める条件はこんな感じ↓
・ショアジギングに使用するので、青物などの強烈な引きに耐えられるもの
・できるだけ耐久性が高いもの(ハードな使用に耐えるもの)
・滑らかな巻き心地
・少々値段が高くても長く使えるもの
・できるだけ安い物(必要な条件を満たした上で)
これらすべての条件を満たしているのが「17’ツインパワーXD C5000XG」だったというわけです。
「17’ツインパワーXD C5000XG」の剛性感
シマノのツインパワーと言えば、開発理念である、質実剛健の理念の元、過剰なまでの高剛性と耐久性を追求したリールです。
しつじつ-ごうけん【質実剛健】
中身が充実して飾り気がなく、心身ともに強くたくましいさま。▽「質」は質朴、「実」は誠実の意で、「質実」は飾り気がなく、まじめなこと。「剛健」は心やからだが強く、たくましいこと。「剛健質実ごうけんしつじつ」ともいうgoo辞書より引用
軽さを犠牲にしてまで、剛性感と耐久性を追い求めたモデルで、ファンも多いです。
実際、「ツインパワーXD C5000XG」の自重は300グラムと上位機種にしてはかなり重くなっています。
その他シマノ製リール、参考重量↓
・ナスキー C5000XG→300グラム
・20’ツインパワー C5000XG→260グラム
・ステラ C5000XG→260グラム
このように「ツインパワーXD C5000XG」の重量は入門向けモデルである、ナスキーと全く重量が変わらないのです。
しかし、同じ重さでもその内容は全く違います。
「ツインパワーXD C5000XG」はチタンワンピースベールやマグナムライトローラーなどの軽量パーツが採用されているのにも関わらず、入門向けモデルのナスキーと重量が変わらないのはなぜか?
それは”過剰なまでの高耐久と高剛性”を追求した結果、ボディにアルミ製のHAGANEボディが採用されているからです。
ちなみに入門向けモデルのナスキーは安価で軽量な樹脂製ボディです。
リール剛性の基礎なるボディ。
ボディがしっかりしているので、各部のガタが少なく、大きな魚を掛けた時の高負荷時でも、滑らかな巻き心地を実現しているのです。
高剛性の「ツインパワーXD C5000XG」はどんな状況でも、いつも同じ性能を発揮してくれる、頼りになるリールです。
「17’ツインパワーXD C5000XG」の耐久性
続いては「ツインパワーXD C5000XG」の耐久性についてです。
記事の冒頭でも書きましたが、僕の場合は購入後、1年半ほどで”ゴリ感”が少し出てきたのでメーカーオーバーホールに出しました。
オーバーホールの内訳はこんな感じ↓
修理内容をまとめてみると↓
・ドライブギアとピニオンギアの傷またはゴロツキ感により、交換
・ラインローラーの回転不具合・異音の為、交換
こんな感じでした。
ベアリングが錆びてダメになっているかと思いましたが、問題なく、そのあたりは流石の防水性能ですね。
画像引用先→シマノホームページ
「ツインパワーXD C5000XG」の”ゴリ感”が出るまでの期間は単純計算でナスキーの約6倍。
値段が3万円を超える「ツインパワーXD C5000XG」ですが、このように考えるとコスパはいいですね。
僕の「ツインパワーXD C5000XG」の使い方はショアジギングがほとんどで、60グラムのメタルジグばかり投げていました。
ちなみに普段のメンテナンスは水洗いだけで、注油などは一切なし。
水洗いするときもドラグを締めておらず、洗った後も水滴を拭き取っていませんでした。
50センチオーバーのハマチやシーバスをランディングネットを使わずにブチ抜いたり、エイを掛けて強引なやり取りをしたりと・・
こんな雑な使い方で1年半もの間、問題なく使用できていツインパワーXDの耐久性は素晴らしいと思いました。
もっとこまめに注油などのメンテナンスをしていれば、2年以上はオーバーホールなしで使えていたんじゃないかなと思います。
もちろん、2019年6月にオーバーホール後は今現在(2020年5月)まで全く問題なく使用できています。
「17’ツインパワーXD C5000XG」の巻き心地
僕が使用しているのは「ツインパワーXD C5000XG」。
シマノのギアの種類にはXG(エクストラハイギア)、HG(ハイスピードギア)、ノーマルギア、PG(パワーギア)があり、その中でもXGはライン巻き取り量が最も多く、巻き心地が重いモデルです。
XG(エクストラハイギア)はリールハンドル1回転当たりのライン巻き取り量が103センチとなっています。
XGモデルはその他のHGやノーマルギアと比べて巻き心地が重い(特に初動)はずですが、「ツインパワーXD C5000XG」はXGでありながら、非常に軽い巻き心地を実現しています。
僕は「20’ツインパワー 4000HG」を所有していますが、巻き心地の軽さは同等かそれ以上に軽いレベルです。
「ツインパワーXD C5000XG」の軽い巻き心地はローターにマグナムライトローター(CI4+ローター)が採用されていることが大きな要因だと思います。
回転部分が軽いということは、初動に必要な力が少なくて済むということで、巻き心地が軽いんです。
逆に最新の20’ツインパワーはローターが金属製になっており、剛性は増しましたが、初動の巻き心地に少し重さを感じるようになりました。
また、先ほども言ったように、「ツインパワーXD C5000XG」は高負荷時でも巻き心地が変わりません。
高剛性のアルミ製HAGANEボディと、その中に組み込まれたHAGANEギアのおかげでしょう。
画像引用先→シマノホームページ
高負荷時でもボディの歪みが少なく、どんな状況下でも最高のパフォーマンスを発揮してくれます。
それにXGは手返しが良いのでショアジギングにピッタリです。
突然発生することがあるナブラ等にも素早く対応することができます。
「ツインパワーXD」はC3000HG以外は全てXGモデルしかラインナップがなく、巻き心地の重さを心配している人もいるかもしれませんが、巻き心地は軽いので心配無用です。
「17’ツインパワーXD C5000XG」のインプレまとめ
登場から3年目の「ツインパワーXD」ですが、新機種の登場により、その影が薄くなるどころかますます存在感が増してきているように感じます。
「ツインパワーXD」は間違いなく名機。
質実剛健という理念に沿った、”ツインパワーらしいツインパワー”です。
ドラグ性能も折り紙付きで、個人的にはリールが少し重い以外の欠点が見つかりません。
僕の釣り人生の中で一番長く使ったリールなので自信を持ってオススメできます。
「ツインパワーXD C5000XG」はこんな人にオススメ↓
・青物などの大型魚をガンガン釣りたい
・とにかく高耐久・高剛性のリールが欲しい
・細かいことを気にせずにガンガン使えるリールが欲しい
・ツインパワーらしいツインパワーが欲しい
「ツインパワーXD」は「20’ツインパワー」とは違った良さがあります。
僕自身、「20’ツインパワー 4000HG」と「17’ツインパワーXD C5000XG」を状況に応じて使い分けているので、両方とも手放そうと思ったことはありません。
「20’ツインパワー 4000HG」は軽さを活かして、軽量なロッドと合わせて、アクションの多い、テクニカルな釣りに使用。
「17’ツインパワーXD C5000XG」は高剛性・高耐久を活かして、ショアジギングメインでブリなどの大型魚狙いで使用しています。
新型が登場して、購入を迷っている方もいるかもしれませんが、今から購入しても遅くはないですよ。
今回はここまでです。
タカでした。
20’ツインパワーのインプレはこちら↓